子どもたちを守るために
~チェルノブイリの30年とフクシマのこれから~ を成功裏に終えることができました。
講師 菅谷 昭(すげのや あきら) 松本市長
講演会会場
とりわけ、1991年単身で医療支援で乗り込まれ、気が付いたら5年、甲状腺検診や甲状腺がんの手術を行われ、住民や手術を受けた子どもたちとの信頼関係は、再訪で母親となった子どもたちが満面の笑顔で駆け寄ってくる写真を見て並々ならぬ感想を持ちました。
事故当時はソ連邦で、情報は隠され、放射能被ばく被害もやっと10年を経てから明らかになってきたそうです。今はベラルーシなりましたが、原発事故に対する反省はなかなか進んでいません。政府も原発推進で大きな問題点を持っています。しかし、放射能被ばくに対する対策は、厳しい基準と手厚い医療支援を行っていることを実例を挙げて説明されました。
多くの参加者の感想でも述べられていましたが、終始静かな口調でベラルーシの現状と医療支援で見えてきた事実をもとに、福島の対策・支援がなぜベラルーシ並のこともできないのか?このことは私たちにも迫ってくるものがありました。
菅谷さんは「私の小さなつぶやき」とおっしゃりながら「福島の事故は、わずか5年が経過したにすぎません。チェルノブイリ事故後の汚染地の現状を教訓にして、残念ながら国の対応に期待が持てない以上、国民一人ひとりが放射能災害にもっと関心を強め、子どもたちの未来を守るためこの国難に立ち向かう時が到来しているのではないでしょうか」と締めくくられ、私たちのやるべきことを示していただいたと思います。