3月11日以降「えっ!」「なにこれ」「ほんまかいな」「えらいこっちゃ」等々、福島原発事故の報道に際して、様々な驚きの声を挙げられたことでしょう。原発震災による放射能は、日本のみならず地球を何周も巡り、ありとあらゆる自然環境を核の脅威にひきずりこんでいっております。 原発を進めてきた政府や東京電力などの発する情報には誰も信をおかなくなりつつあります。不都合な真実は発表されないのを充分心得ています。福島原発事故から半年、収束は早期には見込めない中で、放射能に汚染されたがれきや食品の問題が顕在化しつつあります。
開設当初25年で廃炉としていたものを勝手に40年~60年と改めてしまい、現在も運転中の原発の老朽化も大きな問題です。
原発が新設されたり増設されたりするとき、必ず「反対」の意志をもった住民の会ができ何年にもわたる闘争をくりひろげてくださったことを知りました。知れば知るほど、暗黒のような、民主主義の対極にある「原発村」の存在に驚かされます。
私たちはマスコミ報道をうのみにするのではなく、ひとりひとりが集めた情報をもちより、その中から得た信用できる情報を次の他者へ発信することの大事さに気づかされました。この会の設立趣旨がここにあります。
今日の非常事態に直面して、なぜ今まで原発反対の行動を起こしてこなかったのか、考えさせられます。原発が日常的に被曝労働者・住民を生みだしていること、原発で発電された電気を無自覚に無尽蔵にあるがごときに消費していた私たちの生活のありよう、「核の平和利用」というスローガンに対立する原発と核兵器は表裏一体という主張、これらの問題を自分一人の頭の中では考えきれずに、結果として判断を保留していたのです。いま私たちは多くの仲間と一緒に考え、討論し、真剣にこの現実と向き合っています。「脱原発」社会を実現させましょう。
このおもろい「尼崎」の地から、出入り自由な小さな住民の会が誕生したことを多くの人達に知ってもらいたいのです。そして私たち「若い世代」や「女性」が参加しやすい会にしていきましょう。それぞれができることをやっていきましょう。
福島の人たちや世界の「ヒバクシャ」との交流も実現させたい課題のひとつです。
「ヒバクシャ」をうみださないために考え、行動しましょう。